こわもてのイカル
ずんぐりした灰色の身体に黒覆面か黒頭巾。それを突き破るように突き出している大きなクチバシの黄色。
大きなクチバシは「アトリ科」の特徴で、イカルのほか、アトリ、カワラヒワ、マヒワ、ウソ、シメなどを身近に見ることができます。いずれも頑丈なクチバシを持っています。堅い木の実や木の芽を好んで食べるところが共通しているからです。
その中でも「イカル」のクチバシの威容は群を抜いていて、かなりの木の実をバリバリと砕いてしまう様子から「豆ころがし」「豆まわし」「豆わり」などと呼んでいる地方があるようです。こわもてのイカルといった感じです。
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長い間たずさわってきた少年矯正の仕事を退官し、また、かなりの時が経ちました。夕焼けを眺めるたびに、あと何度見られるだろうと思うこの頃。
身近な生き物たちとヒトへの想いと観察を綴りたいと思います。







また、遠くの林の枝の絡みが祠のように抜けたところに古びた地蔵さまのようなものが見えるのをいぶかしんで拡大して見ると、正体はノスリだったこともあります。石に見えるほどにじっとしていることがあるのです。こうしたことから、やはり、ノスリはずんぐりのっそりという印象でした。

上昇気流に乗って旋回しながら大きく高度を上げるのを「巻く」といい、そこから水平飛行に移って南に向かうのを「流れる」というのだと教わりました。3羽、5羽。時にはもっと多くのタカが巻き、流れてゆくありさまは能の舞台のように静かで美しく、大気が重そうに見えました。太陽を背にしたシルエットが頭上で巻くことがあって、目がくらみました。



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