カラス鎮魂

カラスのハンギング

 夏のある日、一羽のカラスが首をくくられてポールから吊り下げられているのを見ました。トウモロコシが実ろうとしている畑、カラスは頭部の皮が剥がれ落ちて半ばミイラ化、というところまで腐敗していました。 “カラス鎮魂” の続きを読む

小鳥たちの好奇心

 何か新しいものに遭遇したとする。まず驚きや恐怖におそわれるが、とりあえず身に危険が及ばないと感じ取った時には、恐怖心に代わって好奇心というものが現われます。ある程度進化した生き物にとっては、更なる種の発展を促すための本能に基づく探索であるとも言えましょう。
 ここに挙げる小鳥たち、ヒバリ、タヒバリ、ハクセキレイ、キセキレイは、私の知る限り普段は結構に警戒心の強い野鳥たちです。にもかかわらず、目と目が合い、何かを知ろうと探り合った時を、私は持つことがありました。バードウォッチヤーなら誰でも経験のあることだと思いますが・・・。 “小鳥たちの好奇心” の続きを読む

ちどりあし? 「コチドリ」

昔からのおなじみ

 雑食性の夏鳥です。
 万葉集に「近江の海夕波千鳥汝が鳴けば心もしのに古思ほゆ」と柿本人麻呂に詠われており、清少納言の枕草紙にも「千鳥いとおかし・・・」とあるように、千鳥は昔から身近なもののようです。シギの類と合わせると、何がチドリで何がどういうシギやら、正直、私には分かりません。 “ちどりあし? 「コチドリ」” の続きを読む

この国の行方 Ⅸ キープ ジャパン ブライト

日本の「ブランド力」 世界一

 「時事通信社」が2019・6・29に配信した記事(勝手ながら1部を構成変え)

 [ロンドン時事] 日本の「ブランド力」は世界最高。英フューチュアーブランド社が25日発表。国・地域の評判を基準に算出した「フューチュアーブランド・カントリー指数」のランキングで、日本が1位となった。製品・サービスの信頼性のほか、健康的な食事や自然の美しさ、独得な文化などが世界で高い評価を得た。

 同社は「国・地域の力を測るのに、GDPや人口規模、核兵器の数に意味はあるだろうか」と指摘。・・・高い技術やイノベーションを背景にした製品・サービスよりも、西洋とは異なる無駄を省いたシンプルさなどを体現した独特な文化こそが「日本の偉大な輸出品」だと述べた。

 調査はGDPの上位75ヶ国・地域が対象。調査期間は今年1〜2月。過去1年で少なくとも1度は海外旅行をした計2500人にオンラインでインタビューを実施。さらに、交流サイト(SNS)に見られた各国・地域に関する投稿を多数の言語で分析し、22項目で採点した。

 日本は5年前の調査でも1位だった。2位はノルウエー(前回6位)。3位スイス(同2位)、4位スウェーデン(同4位)、5位フィンランド(同13位)。上位の国々は総じて、生活の質や環境への優しさなどが高く評価された。
 米国は5つ順位を落として12位に転落。トランプ大統領の言動が影響したとみられるという。EU離脱で混迷する英国も7つ順位を落として19位となった。近隣諸国では、韓国が20位(同20位)、中國は29位(同28位)だった。

ひよわな花 頑張る

  日本の内実。エネルギー自給率8%、食料自給率40%、木材自給率30%。
 原油の輸入路が少し波立っただけでも、ひやひやしなければならないような脆弱な基盤の上に咲く花は、ひよわに見えながらけっこうに弾力性があって逞しい。
  これまで日本流にやってきた結果が、「ブランド力世界一」の評価を受けているのである。「エイジングニッポン」とか「沈みゆく船」どころではない。脆弱なところを注意深く、少しずつ、たゆまず補修改善してゆけば、世界最高のブランド力をキープしてゆくことは、この国の人々の能力からして可能である。このところを若者たちに気付いてほしい!

  このブログのシリーズの「Ⅶ 再生 幸せな国へ」でも以前に書いた。・・・東方に小さな島国がある。どの方向にも開かれていて、特異な産物と文化と技術とを発信し、良いものは柔軟に取り入れる。おごらず、ひるまず、静かに自立している。平和と地球の環境を守るためには果敢で、国際連合には欠かせないメンバーである。人々は、勤勉で明るく、平等をモットウとし、慎重に計画した上で行動的である。安心して子育てができ、安心して死ねる社会を実現することができている・・・GDPが世界何位などというのは、どうでもいいことである。・・・キープ ジャパン ブライト!

きらめきの中で一休み 「クサシギ」

 5月上旬の多摩川中流。離れた中洲の向こうの瀬で、野鳥の小さな群れがくつろいでいるのを見付けました。初夏の陽光のきらめきが、無数のシャボン玉のようにあたりを取り巻いており、ファインダーの中は四角に切り取られた夢の世界のようでした。望遠レンズの醍醐味は、こういうところにもあります。

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霜の朝のソロ 「ダイサギ」Ⅲ

あした霜おく

 多摩川の中流の4月上旬。早朝。土手の草々にはたっぷりと霜が降りています。霜の乗り方が草によって違うようです。私は野草の名前をほとんど知りませんが、まるでテンプラの衣のようにまぶされてるもの、干し芋のように薄く粉が吹いているようになっているもの、まるで霜を乗せていないもの、といろいろです。草たちの種類によるのか。ちょっとした風の通り道の違いからそうなるのか。誰かに教えてほしいものです。いずれも5:40頃の表情です。

 

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