静かに潜行? ガビチョウ Ⅱ

強烈なさえずり 京劇風な隈取

20年ほど前のことです。
いきなり、開発を逃れている小さな林の中に、大きく澄んださえずりが轟き渡りました。このあたりでは、ついぞ聞いたことのないものでした。
初めは、「逃げ出したカナリヤが鳴きかわしているのかな」と思われるほど美しく感じられたのですが、やがて、「いい加減で止めてほしい」と言いたくなるほどに疲れてきました。
切迫した感じで、大きく、長く、メリハリ無く続くのです。例えばウグイスのさえずりのような「間」というものがありません。
なかなか姿を見ることができませんでしたが、ある日の散歩の帰り、不意に例のさえずりが叩き付けるように耳に押し入ってきて、脇のヤブの下がガサゴソしました。

全体に茶褐色、ヒヨドリほどの大きさ。藪を縫うように、ボサボサという感じで低く飛びます。
目の周囲が、くっきりと白く化粧されています。「歌舞伎」や「京劇」の「隈取」のようです。

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里一番の「オラオラ顔」 シメ Ⅱ

ずんぐりシルエットに蝋色のクチバシ オラオラ顔

尻尾の短いずんぐりしたシルエットは、全体にキツネ色と印象されます。
スズメをひとまわり大きくしたほどのサイズに、ひときわ立派なクチバシを備えており、それが蝋のような色をしていることから「蝋嘴鳥(ろうしょうちょう)」とも呼ばれています。
「シッ シッ」と聞こえる地鳴きに、鳥を表す接尾語の「メ」をくっ付けたのが名前の由来です。


秋の終わりに、「ツグミ」や「イカル」と同じように北から渡ってくるのですが、早々に群れを解いて、冬は単独で過ごすことが多いようです。
黒く縁どられた鋭い目のせいもあってか、せっせっと落ち葉を跳ね飛ばして木の実を掘り出そうとしている様子は、塹壕を掘る歴戦の兵士のように真剣そのものです。

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「月・日・星」と鳴く 三光の鳥 「イカル」-Ⅱ

黒覆面に鋭い目つき

「イカル-Ⅰ」にも記しました。
ずんぐりと見える灰色の身体の上に黒覆面か黒頭巾。そこから突き出しているピラミッドのようなクチバシ。けっこうに鋭い目つき。・・・イカルが一羽で木の枝に居ると、「こわもて」といった雰囲気です。幾度見ても、これらには変わりはありません。
冬の林を歩いていると、かなり前方の枯葉の中から飛び立ち、ほとほとと縦に掻き昇る感じで高い枝にとまり、長い間、こちらを窺っていることがあります。なかなかに用心深くもあるのです。

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ツグミ 追憶

美しい胸と姿勢

ツグミは、散歩好きの人には、まず馴染みのある野鳥でしょう。
スズメより二回りほどもある身体つきは頑丈そうで重量感があります。全体に地味ですが、アサリ貝を思わすような胸の模様がたいそう美しい個体があるので、出会うたびにレンズの向こうにクローズアップして確かめないではいられないような奥深さがあります。

秋にシベリアなどから渡って来てしばらくすると、ばらばらに群を解いて冬を過ごします。
シャンと背筋を伸ばし、両脚を揃えながらホッピングして枯草の下の虫をさがし、また伸びあがってあたりをうかがう、という様子も印象的です。低く飛びながら「ケロッケロッ」と小さい声を漏らすことがありますがサエズリということをしません。口をつぐんでいることから、「ツグミ」と呼ばれるようになったということです。

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日本と北欧と世界 日本だってやれるぞ!  そのⅩ 私の精一杯の提言

この記事は「日本と北欧と世界 日本だってやれるぞ!」を下のように分割したものの、そのⅩです。

そのⅠ ある中年カップルとの会話
そのⅡ 自然災害と天然資源
そのⅢ 来た道 似たところと違うところ
そのⅣ 自然との向き合い方について
そのⅤ デザインについて
そのⅥ 世界の目と自身の目
そのⅦ 日本の今の豊かさ 「貿易立国」から「投資立国」へ
そのⅧ なぜ日本は「最高の国ベスト3」に入るのか
そのⅨ 北欧よりも日本にあるもの
そのⅩ 私の精一杯の提言

私の精一杯の提言

若い方々にお願いするばかりではなく、老いたるとはいえ、私自身も次のようなことに留意したいと思います。

1 今の日本を正しく捉えよう
2 今の方向を維持するのが正解 平和の維持は必須
3 姿勢を正しく 胸を張ろう
4 社会にぶら下がるのではなく 納得のいくように変えてゆこう
5 「日本生徒会大賞」を「インターハイ」「甲子園」並みに盛大にしよう
6 まとめ

1 今の日本を正しく捉えよう

統計をちょっと見ただけでも分かりますが、日本の社会は安定しております。それどころか、犯罪、交通事故、火災発生件数などに表れているように、毎年かなりのスピードで安全度を増しています。
にもかかわらず、意識調査によれば、人々の多くが「治安が悪くなりつつある」と感じており、現に若者の自殺はじりじりと増えています。
そうした不安に呼応するように、テレビのワイドショー番組などでの「ここが凄いぞ ニッポン」といった軽いクスグリが、不安を和らげる頓服として迎えられて流行るようです。
こうした、実態と意識との乖離はどうして生じるのでしょう。

‥・エイジング・ニッポン バブル崩壊で失速 失われた20年の低迷 人口も経済も縮みゆく国 経済力はいずれG20の下位に 若年層ほど悲観的 伝統的価値観に生きづらさ 少子高齢化と人口減少の崖 次代に重荷 民主主義にも影 沈みゆく船から流出する頭脳‥・・・

これらは、この国のオピニオンリーダー役をもって任じている大新聞の報道や論調に繰り返し見られる文言です。ついには「沈みゆく島」「荒唐無稽な国・日本」などとまで決めつけられることがあります。残酷な括り方です。
熱心に読んだり考えたりする若者たちに、どんな影響を及ぼすのだろうかと考えてしまうことがあります。たとえば、「天声人語」を書き写して学ぼうとする少年少女はたくさん居るのです。

「失われた20年の低迷」とか「沈みゆく船」というのは本当でしょうか。
視点によっては、今をときめく北欧諸国をも凌いで「世界最高の国ランキング3位」を占めることがあり、「そのⅧ なぜ日本は最高の国ベスト3に入るのか」で取り上げた他にも、例えば、2019・6・29に「時事通信社」が配信した「日本のブランド力 世界一」という見方があるのです。くどいようですが以下の通りです。

日本の「ブランド力」は世界最高
英フューチュアーブランド社が25日発表。国・地域の評判を基準に算出した「フューチュアーブランド・カントリー指数」のランキングで、日本が1位となった。製品・サービスの信頼性のほか、健康的な食事や自然の美しさ、独得な文化などが世界で高い評価を得た。
同社は「国・地域の力を測るのに、GDPや人口規模、核兵器の数に意味はあるだろうか」と指摘。・・・高い技術やイノベーションを背景にした製品、サービス、西洋とは異なる無駄を省いたシンプルさなどを体現した独特な文化、こそが「日本の偉大な輸出品」だと述べた。
調査はGDPの上位75ヶ国・地域が対象。調査期間は今年1〜2月。過去1年で少なくとも1度は海外旅行をした計2500人にオンラインでインタビューを実施。さらに、交流サイト(SNS)に見られた各国・地域に関する投稿を多数の言語で分析し、22項目で採点した。
日本は5年前の調査でも1位だった。2位はノルウェー(前回6位)。3位スイス(同2位)、4位スウェーデン(同4位)、5位フィンランド(同13位)。上位の国々は総じて、生活の質や環境への優しさなどが高く評価された。
米国は5つ順位を落として12位に転落。トランプ大統領の言動が影響したとみられるという。EU離脱で混迷する英国も7つ順位を落として19位。近隣諸国では、韓国が20位(同20位)、中國は29位(同28位)だった。

頑張る ひよわな花 
75か国のうちのトップ。
国土面積世界80番目の小さな列島、エネルギー自給率10%そこそこ、食料自給率40%、木材自給率30%。資源に乏しいどころか、泣き面にハチのように、活断層で縦横にひび割れた堂々の自然災害大国。
原油の輸入路が少し波立っただけでも、ひやひやしなければならないような脆弱な基盤の上に咲く花は、ひよわに見えながら、けっこうに逞しく脈動しているのです。
「貿易立国」と「投資立国」というシーソーのバランスを上手に取りながらGDP3位という活動をしており、それは、そこに住む人々が「動」と「静」の相反するエネルギーを同時に際立たせながら備えているからなのですが、そのような在りようが「荒唐無稽な国」「沈みゆく船」であるはずがありません。

現在の日本の「対外純資産」が365兆円に達するという世界一の規模で、しかも着々と増え続けるのを見て、「日本は海外にもう一つの日本を作り出そうとしている!」というようなコメントさえ外国にあるのです。涙ぐましいほどです。

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日本と北欧と世界 日本だってやれるぞ!  そのⅨ 北欧よりも日本にあるもの

この記事は「日本と北欧と世界 日本だってやれるぞ!」を下のように分割したものの、そのⅨです。

そのⅠ ある中年カップルとの会話
そのⅡ 自然災害と天然資源
そのⅢ 来た道 似たところと違うところ
そのⅣ 自然との向き合い方について
そのⅤ デザインについて
そのⅥ 世界の目と自身の目
そのⅦ 日本の今の豊かさ 「貿易立国」から「投資立国」へ
そのⅧ なぜ日本は「最高の国ベスト3」に入るのか
そのⅨ 北欧よりも日本にあるもの
そのⅩ 私の精一杯の提言

そのⅨ 北欧よりも日本にあるもの

不思議な国 日本

 堂々 世界1位の災害大国
幾度か触れてきました。
地球という生々しい惑星の表面を卵の殻のように覆っている薄い皮(プレート)は、およそ12枚にひび割れているところ、そのうちの4枚がせめぎ合うことで盛り上がったが日本列島なのですから、地震と噴火が多いのは当たり前のことではあります。

その列島はさらに、たとえば宇宙ステーションからは南から北に横たわっているのように見え、それを尻尾から頭まで串刺しにするかのように、台風も来襲して猛威を振るいます。
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日本と北欧と世界 日本だってやれるぞ!  そのⅧ なぜ日本は「最高の国ベスト3」に入るのか

この記事は「日本と北欧と世界 日本だってやれるぞ!」を下のように分割したものの、そのⅧです。

そのⅠ ある中年カップルとの会話
そのⅡ 自然災害と天然資源
そのⅢ 来た道 似たところと違うところ
そのⅣ 自然との向き合い方について
そのⅤ デザインについて
そのⅥ 世界の目と自身の目
そのⅦ 日本の今の豊かさ 「貿易立国」から「投資立国」へ
そのⅧ なぜ日本は「最高の国ベスト3」に入るのか
そのⅨ 北欧よりも日本にあるもの
そのⅩ 私の精一杯の提言

そのⅧ  なぜ日本は「最高の国ベスト3」に入るのか

「日本は世界最高の国第3位」と聞かされると、「異様に高いランク付けだ」「この程度の社会でベストスリーなら、世界は恐ろしく住みにくいことになるが・・・」と実感とのズレを覚える人が少なくないだろうと思います。現に毎年、次のような日本のランキングが発信されています。いずれも低い順位です。
これらを知らされるのは辛いことですが、避けてはいけないものだと思います。

幸福度ランキング2020(国連):156か国中62位
子供の幸福度ランキング2020(国連):38か国中20位
男女平等ランキング2020(世界経済フォーラム):153か国中121位

幸福度ランキング
前の記事でも触れました。数字で測定できる項目では上位にランクされるのですが、人生や日々の生活に対する主観的な評価が目立って低いために順位が低迷しています。
子供の幸福度ランキング
肥満度や死亡率などから算出された「身体的健康」は1位であり、学習の習熟度も高く評点されるものの、15歳時点での生活の満足度などから算出される「精神的幸福度」は38か国中ほとんど最下位の37位となっています。「新しい友達を作る」といった社会的スキルなどについても自信に乏しいところが窺えます。
いずれにしろ、身体面1位に対して精神面37位というのは、日本の子供の心はどうかしてしまったのかと危ぶまれるほどに極端な落差です。
男女平等ランキング
これにも大きな特徴があります。14項目で算出されているところ、はじめの4項目である出生数・識字率・初等教育就学率・中等教育就学率まではどれも男女間に差は小さく、ランキングも立派に1位なのです。
ところが、成人を迎えるころからガクリと男女の差が開いてきます。大学と大学院就学率・就労率・類似労働における賃金・推定勤労所得・専門技術労働者数・管理職労働者数・国会議員数・閣僚数・女性国家元首の在任年数(直近50年間)・平均寿命の男女差のそれぞれについて男女の開きは大きく、これらが総合ランキングを下へ下へと沈めて惨憺たる結果になっています。

男女平等ランキングでも、北欧勢がズラリと上位を占めています。「ヴァイキングの時代から女性戦士は有名なんだから仕方がないか」とか「この調査は単純に男女の差だけを出してる。固有な文化面も勘案してくれないと・・・」などと僻んでみるのですが、日本の後進ぶりは明らかです。女性の能力を出しきることができれば、この国はダブルスコア的に強く深くなれるはずです。考えなければなりません。
子供の幸福度ランキングについても、これを押し下げているのは子供たちの主観が大きいとはいえ、今まさにその主観で子供たちは不幸を感じており、例えばイジメなどが横行するといわれる学校に怯えているとすれば、真剣に考えなければなりません。白地のキャンバスを持って生まれてくる子供たちに、色付けしているのは私たちなのですから・・・。

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日本と北欧と世界 日本だってやれるぞ!  そのⅦ 日本の今の豊かさ 「貿易立国」から「投資立国」へ

この記事は「日本と北欧と世界 日本だってやれるぞ!」を下のように分割したものの、そのⅦです。

そのⅠ ある中年カップルとの会話
そのⅡ 自然災害と天然資源
そのⅢ 来た道 似たところと違うところ
そのⅣ 自然との向き合い方について
そのⅤ デザインについて
そのⅥ 世界の目と自身の目
そのⅦ 日本の今の豊かさ 「貿易立国」から「投資立国」へ
そのⅧ なぜ日本は「最高の国ベスト3」に入るのか
そのⅨ 北欧よりも日本にあるもの
そのⅩ 私の精一杯の提言

そのⅦ 日本の今の豊かさ 「貿易立国」から「投資立国」へ

幾度か見てきたように、日本はおかしなほどに天然資源に恵まれていません。それでも、列島の7割近くが森に覆われているという事情から森林資源に、年間2000㎜ほどの雨が降るという事情から水資源に、周囲を海に囲まれているという事情から海からの資源に・・・それぞれ見るべきところがあるのですが、それらを活かしているとは言えません。
木材の自給率は30%ほどにとどまり、消費電力のわずか8%を水力で発電し、魚介類の自給率も60%ほどに低迷しています。
他の数字を並べると、食料自給率は40%ほど、エネルギー自給率は10%ばかりで、金属鉱物に至っては自給率ほとんど0%。金属類といえば、胴、亜鉛、鉛、アルミニュウム、ニッケル、クロム、コバルト、金、銀、タングステン、リチウムなどです。つまり、今の状況では自分で開発するよりも外国から買い入れた方が安上がりだというわけで、この国はほとんど何もかもを他所に依存しています。

さらにマイナス要因として、日本は全世界の陸地面積の0.3%のみを占めているにもかかわらず、地震や水害が多発して、全世界に生じる大きな自然災害の20%を引き受けてしまっているという不運があります。日本の国土は常にぶよぶよと動いているのです。

にもかかわらず、不思議なことです。
本来なら、極東の片隅で縮み込んでいるのが自然なところ、GDP世界第三位、CO₂排出ランキング5位、という活動を続けていられるのはどうしてでしょう。

さらにこの国は、食料消費全体の30%に相当する2800万トンを捨てているという食品廃棄大国(率から云えばおそらく世界1)でもあります。よく分かりませんが、妙なところに贅沢ですらあるのです。

ほとんどの人が「それは貿易です。原料やエネルギーを輸入して付加価値の大きいものを作り、それを世界に販売します。その黒字でやりくりしているのです」と答えるだろうと思います。私も中学生のころに「貿易立国」「貿易大国」という言葉を教わり、つい先ごろまで、そのように思い込んでいました。
これがどうも、違う流れになっているようなのです。

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日本と北欧と世界 日本だってやれるぞ!  そのⅥ 世界の目と自身の目 

この記事は「日本と北欧と世界 日本だってやれるぞ!」を下のように分割したものの、そのⅥです。

そのⅠ ある中年カップルとの会話
そのⅡ 自然災害と天然資源
そのⅢ 来た道 似たところと違うところ
そのⅣ 自然との向き合い方について
そのⅤ デザインについて
そのⅥ 世界の目と自身の目
そのⅦ 日本の今の豊かさ 「貿易立国」から「投資立国」へ
そのⅧ なぜ日本は「最高の国ベスト3」に入るのか
そのⅨ 北欧よりも日本にあるもの
そのⅩ 私の精一杯の提言

そのⅥ 世界の目と自身の目

幸福度ランキング 

自然災害、天然資源、それらとの向き合い方などについて、これまで見てきました。北欧は自然や資源に恵まれており、それらを活用して見事な成果を上げています!

毎年3月に発表される国連の「世界幸福度調査」2020年版によれば、156か国中、1位フィンランド、2位デンマーク、5位ノルウェー、7位スウェーデンと、北欧4国はすべてトップクラスにランクされています。
この調査は、各国の都市の住民に対する質問によるもので、「生活の質や人生の満足度」を主観的に0〜10で評価してもらい、それを、①一人当たりGDP②社会福祉などの社会的支援③健康寿命④人生を選択する自由度⑤他者への寛容さ⑥国や社会への信頼度の6項目で修正して数値化したものです。
北欧の国々は、社会保障など国や地域の社会環境の良さに加え、国や社会に対する信頼度がいずれ劣らずに高く、国民はそれらを自分たちが築いているのだと自負しており、これらがいわゆる幸福度を高めているのだと要約できます。

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日本と北欧と世界 日本だってやれるぞ!  そのⅤ デザインについて

この記事は「日本と北欧と世界 日本だってやれるぞ!」を下のように分割したものの、そのⅤです。

そのⅠ ある中年カップルとの会話
そのⅡ 自然災害と天然資源
そのⅢ 来た道 似たところと違うところ
そのⅣ 自然との向き合い方について
そのⅤ デザインについて
そのⅥ 世界の目と自身の目
そのⅦ 日本の今の豊かさ 「貿易立国」から「投資立国」へ
そのⅧ なぜ日本は「最高の国ベスト3」に入るのか
そのⅨ 北欧よりも日本にあるもの
そのⅩ 私の精一杯の提言

 

そのⅤ デザインについて

北欧の人々にとって、冬の寒さは着々と克服することが出来てきたものなのでしょうが、その長さと暗さはどうにもならないものであったはずです。
朝8時に出かけようとすると、日本の感覚では深夜のような暗さで、夜6時に帰ろうとすると、深夜のような暗さなのです。どう工夫しても、いくらなんでも、23.4度という地球の傾きを替えることはできますまい。

北欧と日本のデザインの似たところ

限られた屋内空間で過ごすことを強要され、太陽と緑を待つこと久しいとすれば、狭い空間をできるだけストレスの少ないようにセッティングする必要があります。それには、ちょうど日本人の感覚のように、自然のエッセンスを身の回りに置いて癒されようとするやり方が有利でしょう。
北欧デザインといえば、椅子、家具、日用品…。
その特徴として、自然素材の活用・エッセンスだけの簡素・朗らかな配色・機能性と耐久性の重視・照明の巧みな演出。
小さな生活の知恵が長い年月をかけて積み上げられたものにちがいありません。
自然のエッセンスを身近に感じたいという基本が共通していますから、北欧のデザインと日本のそれとに似通ったところがあるのは当然のこととも云えましょう。
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