つかず離れずのマイペース 「キジバト」


独特な鳴き声は里山の呼ぶ声

「デデ・ポポー、デデ・ポポー♪」という柔らかいリフレーンは、誰にもおなじみのものでしょう。喉で鳴くというよりも腹を響かせているというふうで、独得な柔らか味とおっとり感があります。ブドウ色の胸やウロコ模様の背中の印象が「キジ」に似ているというので「キジバト」。首の青と白のマフラー、目の周りの赤いラインも特徴です。
「ヤマバト」とも呼ばれます。

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カメラ固定補助具(腋下把持式)を手作りしよう


「ニコンP900」「ニコンP1000」の物凄さ

P900」は24㎜~2000㎜・光学83倍のレンズが組み込まれており、「P1000」に至っては24㎜~3000㎜・光学125倍の性能がぎゅう詰めになっています。デザイン性から見ればあまり美しいとは云えないのでしょうが、道具としては「きわもの」じみて面白く、日本国とドイツ国で売れるのではあるまいかと、なんとなく笑えてくるのです。安価。
大砲」と呼ばれる重くて高価な望遠レンズや、頑丈な三脚を持って歩かなくてもよいのですから、私のようなアマチュアには大助かりです。

高倍率、ことに高倍率の動画撮影では画面が不安定になる

手振れ防止機能」がたいそう優れていて、おおかたの撮影は両手と額の3点保持で何とかなるのですが、長時間に及んだり、高倍率の動画撮影時にはさすがにファインダーの中で標的が揺れます。
そこで、腋の下に挟んだ補助具で4番目の固定点を得ようというわけです。 “カメラ固定補助具(腋下把持式)を手作りしよう” の続きを読む

みずすまし? あめんぼう? 「アメンボウ」


ミズスマシ? アメンボウ?

 アメンボウとミズスマシ。どちらがどちらやら・・・。「アメンボウ」の漢字表記は「水馬」。これが「ミズスマシ」と読まれることがあるので面倒なことになっています。和歌や俳句、それに地域によっては「アメンボウ=水馬=ミズスマシ」と混乱してしまうことがあります。図鑑では次のようです。立派な図解も付けました。 “みずすまし? あめんぼう? 「アメンボウ」” の続きを読む

あつー やってられない 「オナガ」Ⅲ


真夏にうだる生き物たち

ヒマワリ: もう十分 はじけそう! 

オオヒカゲ: 日光 まだ追いかけてくるの

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カラス鎮魂

カラスのハンギング

 夏のある日、一羽のカラスが首をくくられてポールから吊り下げられているのを見ました。トウモロコシが実ろうとしている畑、カラスは頭部の皮が剥がれ落ちて半ばミイラ化、というところまで腐敗していました。 “カラス鎮魂” の続きを読む

小鳥たちの好奇心


何か新しいものにばったり遭遇したとします。まず驚きや恐怖におそわれるのが普通ですが、とりあえず身に危険が及ばないと感じ取った時には、恐怖心に代わって好奇心というものが現われます。ある程度進化した生き物にとっては、更なる種の発展を促すために必要な本能とも言えましょう。

 ここに挙げる小鳥たち、ヒバリ、タヒバリ、ハクセキレイ、キセキレイは、私の知る限り普段は結構に警戒心の強い野鳥たちです。にもかかわらず、目と目が合い、何かを知ろうと探り合ったひとときを、私は持つことがありました。バードウォッチヤーなら誰でも経験のあることだと思いますが・・・。 “小鳥たちの好奇心” の続きを読む

ちどりあし? 「コチドリ」


昔からのおなじみ

 雑食性の夏鳥です。
 万葉集に「近江の海夕波千鳥汝が鳴けば心もしのに古思ほゆ」と柿本人麻呂に詠われており、清少納言の枕草紙にも「千鳥いとおかし・・・」とあるように、千鳥は昔から身近なもののようです。シギの類と合わせると、何がチドリで何がどういうシギやら、正直、私には分かりません。 “ちどりあし? 「コチドリ」” の続きを読む

この国の行方 Ⅸ キープ ジャパン ブライト


日本の「ブランド力」 世界一

 「時事通信社」が2019・6・29に配信した記事(勝手ながら1部を構成変え)

 [ロンドン時事] 日本の「ブランド力」は世界最高。英フューチュアーブランド社が25日発表。国・地域の評判を基準に算出した「フューチュアーブランド・カントリー指数」のランキングで、日本が1位となった。製品・サービスの信頼性のほか、健康的な食事や自然の美しさ、独得な文化などが世界で高い評価を得た。

 同社は「国・地域の力を測るのに、GDPや人口規模、核兵器の数に意味はあるだろうか」と指摘。・・・高い技術やイノベーションを背景にした製品・サービスよりも、西洋とは異なる無駄を省いたシンプルさなどを体現した独特な文化こそが「日本の偉大な輸出品」だと述べた。

 調査はGDPの上位75ヶ国・地域が対象。調査期間は今年1〜2月。過去1年で少なくとも1度は海外旅行をした計2500人にオンラインでインタビューを実施。さらに、交流サイト(SNS)に見られた各国・地域に関する投稿を多数の言語で分析し、22項目で採点した。

 日本は5年前の調査でも1位だった。2位はノルウエー(前回6位)。3位スイス(同2位)、4位スウェーデン(同4位)、5位フィンランド(同13位)。上位の国々は総じて、生活の質や環境への優しさなどが高く評価された。
 米国は5つ順位を落として12位に転落。トランプ大統領の言動が影響したとみられるという。EU離脱で混迷する英国も7つ順位を落として19位となった。近隣諸国では、韓国が20位(同20位)、中國は29位(同28位)だった。

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きらめきの中で一休み 「クサシギ」


5月上旬の多摩川中流。離れた中洲の向こうの瀬で、野鳥の小さな群れがくつろいでいるのを見付けました。初夏の陽光のきらめきが、無数のシャボン玉のようにあたりを取り巻いており、ファインダーの中は四角に切り取られた夢の世界のようでした。望遠レンズの醍醐味は、こういうところにもあります。

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霜の朝のソロ 「ダイサギ」Ⅲ


あした霜おく

 多摩川の中流の4月上旬。早朝。土手の草々にはたっぷりと霜が降りています。霜の乗り方が草によって違うようです。私は野草の名前をほとんど知りませんが、まるでテンプラの衣のようにまぶされてるもの、干し芋のように薄く粉が吹いているようになっているもの、まるで霜を乗せていないもの、といろいろです。草たちの種類によるのか。ちょっとした風の通り道の違いからそうなるのか。誰かに教えてほしいものです。いずれも5:40頃の表情です。

 

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