カラス鎮魂

カラスのハンギング

 夏のある日、一羽のカラスが首をくくられてポールから吊り下げられているのを見ました。トウモロコシが実ろうとしている畑、カラスは頭部の皮が剥がれ落ちて半ばミイラ化、というところまで腐敗していました。

 

通常の鳥よけのための工夫

 ブルーベリーやリンゴの畑では、全体を鳥よけ用のネットですっぽり覆ってしまうという大がかりなこともされますが、小さな菜園ではさまざまな防鳥の工夫があります。
 その他、ペットボトルで作った風車、使い古しのCD版、などがあります。どれも、風を受けて揺れたり、光ったり、音をたてたりして鳥を驚かそうというものです。

カラスの力

 このブログの「野鳥」というカテゴリーの「カラス」にも書きました。
 鳥類の中で、カラスは一番知能が発達しているとされています。道路に置いたクルミを自動車にひかせて殻を割る。公園の蛇口をひねって水を飲む。スベリ台で遊ぶ。巣を排除したりしたヒトの顔を認識して仲間にも伝達し、集団で攻撃することもある。
 自分たちの子育てを守るために要所要所に見張りを配置し、トビが現われると荒々しく呼び交わしながら迎撃に向かい、空中戦のあげくに追い払う。私もカラスとトビの空中戦を幾度も見たことがあります。
 一方、妙に義理堅いところがあって、「やあ、こんにちは。元気?」などと挨拶を繰り返すと、その家の生ごみだけを荒らさなくなるということです。
 ヒトの生活のすぐ近くで繁殖しながらも決して警戒心をゆるめようとせず、場合によっては受けて立つというようなところがあり、これからも逞しく繁栄しそうです。

カラスの鎮魂

 地球は、かつて数億年もの間、全球が凍結して真っ白く輝き続けていたこともあるという。そうした数億年をも生命の一部は耐えて生き延び、さまざまに分かれ、満ち満ちた…。その先端に生き続けているあらゆる生き物と同じように、ヒトもカラスも、他を殺しながら生きており、生かされて生きています。そういう意味ではヒトもカラスも対等であり、戦友に違いありません。カラスの生に尊厳を認め、このような死に哀悼の意を表します。

投稿者: ロウボウ

長い間たずさわってきた少年矯正の仕事を退官し、また、かなりの時が経ちました。夕焼けを眺めるたびに、あと何度見られるだろうと思うこの頃。 身近な生き物たちとヒトへの想いと観察を綴りたいと思います。

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