空に心を遊ばせる

野鳥を観察しようとしていると上に視線が向くことが多くなり、たとえば、はるか上空を行く旅客機などはうっとうしく感じるほど頻繁に目に入って来るものです。雲がそれよりも多くなるのは言うまでもありません。
不定形のものを見たとき「何かに似ているのでは?」という思いが湧くのは、私たちの本能ではないかと思うことがあります。ヒトの正体の一つは、物事の共通点を探し出しては分類したり意味づけをしたりすることでしょうから。

それこそ「そっくりさん」の雲がウェブ上のサイトなどに載せられていることがあります。ところがたとえば、火炎を噴き上げている「ゴジラ」の姿そのものに盛り上がっている入道雲などを見ると「え、ほんと、どうして」とちょっと引いてしまいたくなるのは、私だけではないだろうと思います。これまで学習してきている雲という概念とゴジラという概念(?)が、こんなふうに繋がっていいものかと不安(?)になるからだろうと思います。 “空に心を遊ばせる” の続きを読む