「ミサゴ」はトビほどの体格をした猛禽類ですが、白さが映えるせいか翼が大きく見え、とりわけ、羽ばたきがしなやかに見えます。
「野鳥」のカテゴリーの中で、少し前に紹介しました。
https://row-bow.tokyo/wild-birds-2021-12-30/
ホバリングの華麗さ 長い待ち時間
水中の魚を襲うタイミングを計るための停止飛行(ホバリング)の華麗ぶりが有名ですが、その一方で、これという枝に止まったまま一時間も二時間も獲物を待ち続けるという辛抱強さを見せることがあります。
対岸からの撮影のために、光学ズームを超えて電子ズームに入っていて、あまり鮮明な画像を得られてはいません。ここに写っているミサゴは、なんだかふくれっ面をしているように見えます。
おなじ猛禽類のノスリも、小動物を捕らえる際にホバリングを使えるというところと、枝の一点でじっとチャンスを待ち続けるという習性とがミサゴに似ており、そうしたせいか、ミサゴとノスリがあまり離れないところに止まっていることがあります。互いに無視し合うようにひっそりと・・・おなじ樹にたたずんでいることさえあります。
近くも近く、ミサゴの後ろに、ノスリに特有のカーキーなベスト風の胸の模様が見えます。
長い間たずさわってきた少年矯正の仕事を退官し、また、かなりの時が経ちました。夕焼けを眺めるたびに、あと何度見られるだろうと思うこの頃。
身近な生き物たちとヒトへの想いと観察を綴りたいと思います。