「アユ」の遡上を巡る宴 Ⅴ「大宴会」

 6月の早朝。カワウ、ダイサギ、アオサギ、コサギ、それにカラス。役者の揃い踏みのような大宴会を見ました。

カワウ 続々と飛来 集合 整列 待機

 日の出すこし前の多摩川を上空から眺めると、流れのゆったりした個所や淀みは巨大な黒い蛇のようにうねって見え、瀬となって広がっているところは、すでにしらしらと浮き上がって見えることでしょう。
 「今日の朝食をどこでとろう」と誰が狩場を決めるのかは分かりませんが、下流から飛翔してきたカワウの隊列が高度を下げて、少しためらうように旋回を始め、やがて岸近くに着水します。そうしたところには、前もって1・2羽のダイサギやアオサギが目印のように立っていることが多いような気がしますが、カワウたちがそれを指標のように利用しているのかどうかは分かりません。

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