「ニコンP900」「ニコンP1000」の物凄さ
「P900」は24㎜~2000㎜・光学83倍のレンズが組み込まれており、「P1000」に至っては24㎜~3000㎜・光学125倍の性能がぎゅう詰めになっています。デザイン性から見ればあまり美しいとは云えないのでしょうが、道具としては「きわもの」じみて面白く、日本国とドイツ国で売れるのではあるまいかと、なんとなく笑えてくるのです。安価。
「大砲」と呼ばれる重くて高価な望遠レンズや、頑丈な三脚を持って歩かなくてもよいのですから、私のようなアマチュアには大助かりです。
高倍率、ことに高倍率の動画撮影では画面が不安定になる
「手振れ防止機能」がたいそう優れていて、おおかたの撮影は両手と額の3点保持で何とかなるのですが、長時間に及んだり、高倍率の動画撮影時にはさすがにファインダーの中で標的が揺れます。
そこで、腋の下に挟んだ補助具で4番目の固定点を得ようというわけです。
「ニコンS7000」を置いてみると、カメラの大きさがよく分かる
腋下把持式の補助具ということで、なんとなくライフル銃の銃床に似たような形になりましたが、これはそれぞれご自由に、たとえば直線的な板であってもいいわけです。
結合に必要な部品は?
「HAKUBAクイックシュー(HQS2-S)」「ベルボン自由雲台(QHD-33)」「雲台固定ネジ(クイックリリースカメラ固定1/4ネジ、Dリング付き、全長32㎜)」の3点。
目立ちませんが、補助具の端に埋め込んであるのは、無くてもいいもの。方向オンチの私には役に立っているもので「20㎜、コンパクトオイル充填コンパス」。
本体の加工
工具一式
板
妻が使い古したまな板がありました。ヒノキの正目ですから再利用ということでもバッチリ。
ジグソーで曲線切り
板のサイズが丁度よいので、二枚を同時に作ることにしました。
木工用ディスクで削ってゆく
接着部分(端に雲台を付けるための幅)のアップ
削りの途中
あれこれ自分向けに楽しんで
腋の下に挟むことを考えて、上の方を薄くしたりして
ざっと削り終えたところでバーナー登場
焼いて、洗って、乾かして、磨く
試作品とはいえ、雑か
滑り止めにバックスキンを張って、ひとまず出来上がり
完成
バックスキンを張った部分を腋の下に抱え込んでいるので、カメラとの距離は自由自在。雲台の締め付け具合を調節することで、上下左右もスムースに自由自在。クイックシュ―のカメラ側のアダプターさえ用意すれば、P900だろうと他社のどんな機種だろうと、着脱自在で使いまわしが利く。軽い。
肝心のカメラの安定もグンと増して、私としては大満足しています。おすすめです。工作はいたって雑で良いいのですが、慎重にしなければいけない作業はたった一つ。雲台を固定するための1/4ネジを通す穴を、正しく垂直に開けるところだけです。
ご注意
カメラに装着すると得体の知れない怪しげなものに見えることがあるようで、形には工夫を要するかもしれません。自己責任ということでどうぞ!!
長い間たずさわってきた少年矯正の仕事を退官し、また、かなりの時が経ちました。夕焼けを眺めるたびに、あと何度見られるだろうと思うこの頃。
身近な生き物たちとヒトへの想いと観察を綴りたいと思います。