トビよ

 

トビよ 

 

  トビよ
  お前の脚に絡んだものを

  太陽にとどけてくれ
  
  どこまでも飛んで
  どこまでも飛んで
  翔ぶほど 輝きを増す中へ
  さらに翔んで

  伝えよ
  蒼い惑星は 誰に滅ぼされたかを

  トビよ
  われわれを呪うのではなく
  憐れんでくれ
  いつまでも

  トビよ
  わたしも直ぐ後ろから行く
  その終焉の輝きの中へ

 

投稿者: ロウボウ

長い間たずさわってきた少年矯正の仕事を退官し、また、かなりの時が経ちました。夕焼けを眺めるたびに、あと何度見られるだろうと思うこの頃。 身近な生き物たちとヒトへの想いと観察を綴りたいと思います。

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