数年前のこと、久しぶりにアシナガバチに刺されました。
施設の倉庫の鉄の扉を吊っている枠に大きな巣をかまえていたのですが、めったに使われない鍵穴をガチャガチャさせ、扉をこちら側に引き開けたからたまりません。こそぎ落とされるようにして、拳ほどもある軽石のようなものが頭の上に降ってきたのです。金色の飛翔体がキラキラし、あという間に、顔を五箇所ばかり刺されてしまいました。
長い間たずさわってきた少年矯正の仕事を退官し、また、かなりの時が経ちました。夕焼けを眺めるたびに、あと何度見られるだろうと思うこの頃。
身近な生き物たちとヒトへの想いと観察を綴りたいと思います。