多摩川中流の明け方。街灯などの光から遠ざかれば、けっこうな星空が見られるころ。
東天の雲が刻々と色を増して輝き、やがて上流へ向かうダイサギやカワウの群が上空を通り過ぎます。雲と水鳥たちの様子に二度と同じものはないので、いくら岸辺に通っても飽きることがありません。
そんな晩秋の朝、岸辺を離れようとしたとき、すぐ脇を定規で引いたように「ツー」と青い線が引かれていくのを2・3日続けて見ました。「カワセミ」です。 そのカワセミは、水面に張り出している灌木の一本の枝に、3日続けて止まりました。お気に入りの枝のようです。
“清流の宝石 夜明けの決闘 「カワセミ」 Ⅱ” の続きを読む
長い間たずさわってきた少年矯正の仕事を退官し、また、かなりの時が経ちました。夕焼けを眺めるたびに、あと何度見られるだろうと思うこの頃。
身近な生き物たちとヒトへの想いと観察を綴りたいと思います。