「ダイサギ」はアオサギと並んで、サギ類ではもっとも大きく、体長90㎝、翼を広げると130㎝にもなります。大きいサギだからダイサギと呼ばれており、同じようなやり方で、他のサギたちも「チュウサギ」「コサギ」というふうに、まことに無粋に命名されております。・・・こんなことにめげずに挨拶してくれます。
ダイサギです よろしく 白鳥さんよりきれいでしょ
さっと、ターン 後ろも見てよ
このように全身ほぼ真っ白です。クチバシが繁殖期の夏季には黒くなり、冬場には黄色くなります。ペリカン目サギ科に属して世界中に広く分布し、他のサギ類と一緒になって「サギヤマ」と呼ばれるほどの群れを作って繁殖し、魚類やカニやカエルなどを食べます。繁殖期には縄張り争いなどで「ゴアー」とか「グア」とか鳴きますが、繁殖期以外はほとんどサイレントに過ごします。大きさではサギ類で一二を争うアオサギが、季節を通して大きなだみ声を出すのに比べても、おっとりとして優雅に映ります。この立ち姿を見てください。
しらしら明けの飛翔
八月の多摩川の中流。日の出前に上流に向かうダイサギたちです。このように物語じみて、半分夢のような光景が私は好きです。
最期に飛び立ってもらいます。このように優雅に始まり、静かにダイサギの紹介は終わるのですが、ダイサギといえども生存のためにはおっとりとしてばかりではいられず、魚を捕まえることでは、同じ習性を持つ「カワウ」や「アオサギ」たちと、助け合ったり、奪い合ったりすることがあります。そんなことを次の記事にしたいと思います。
長い間たずさわってきた少年矯正の仕事を退官し、また、かなりの時が経ちました。夕焼けを眺めるたびに、あと何度見られるだろうと思うこの頃。
身近な生き物たちとヒトへの想いと観察を綴りたいと思います。
ロウボウさん 待望のブログ、初めから圧倒されました。
迫力ある鳥達の画像! さすがの解説文!
今まで貯めてあった写真が連日溢れるように載せられていますね。
ダイサギの1枚目、ファッションショーのモデルさんのよう!
背景も前景も完璧で見惚れました。
こちらでは木曽川河畔から田んぼにコサギが飛んできますが、
動く鳥の写真はいつも失敗です。
続編も楽しみにしています!
丁寧で温かいコメントを誠にありがとうございます。最初の稿で示しましたが、ことに多摩川の河川敷はおそらく羽田空港から奥多摩まで、野鳥のサンクチュアリです。夏のしらしら明けのころには、サギやカワウの雲霞のような大移動や、魚を追うドンチャン騒ぎが観られてたいそう楽しく面白いです。それを上空からトビが見ているのです。
どうぞ健康に気を付けられてお過ごしください。これからもよろしくお願いします。