「大草原の小さな家」シリーズ
全9冊と関連図書。私も大好きです。
アメリカ開拓時代の圧倒的な自然を生きる、つつましく不屈な一家の年代記。
幌馬車の旅、猟、耕作、家畜の世話、料理、冬の備え、天災との闘い、丸木小屋の手作り・・・。それでいて、折々を楽しむ感性。一刻一刻が輝いています。
ローラ・インガルス。何時も目をまんまるにしている女の子。
この子が明るく語るのですが、天性の観察が行き届いているので、当時の日常の様子を知ろうとするのには、一級の資料になっているようです。ガース・ウイリアムズによる絵も素晴らしいものです。
ことに、母さんが作ってくれる料理についての語りが面白いうえに正確なことから、「小さな家の料理の本」といったレシピ集などが作られており、これらすらが、世界中で読まれているようです。
料理ばかりではありません。
猟銃の手入れの仕方、鉛の弾丸の作り方、罠の扱い方、獲物の処理の仕方、燻製の方法、馬や牛の扱い方、メイプルシロップや蜂蜜の収集と精製の仕方、丸木小屋の組み上げ方、暖炉の積み上げ方などなど・・・幼い女の子が、よくぞここまで見ていたもの・・・、レトロでアナログな大人にとっても、たまらないことの連続です。相応に想像を働かさなければならないところが、また、良いのです。
ログハウスの驚嘆
北方の「大きな森」からはるばる幌馬車の旅(最初の長旅)を続けてきた一家は、中南部オクラホマ州の一点に着きます。何も無い大草原でした。父さんがいきなり叫びます。「ここだよ!さあ、ここに家を建てよう」。1869年(明治元年)のことでした。
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長い間たずさわってきた少年矯正の仕事を退官し、また、かなりの時が経ちました。夕焼けを眺めるたびに、あと何度見られるだろうと思うこの頃。
身近な生き物たちとヒトへの想いと観察を綴りたいと思います。