シジュウカラ 頑張る
シジュウカラはスズメほどの大きさの小鳥です。
モスグリーンのジャケットに白いチョッキ、黒い巾広のネクタイ、といった装い。春先に巣を構えるころ、「ツツピン ツツピン」と力強く響くオスのさえずり・・・。
「ああ、あれか」と思い当たる人が多いと思います。
ちょっとした林があれば、住宅街の公園などでも個体数を増やしつつあるようで、このところ減少の目立つスズメよりも多くなっているのでは、と感じられるほどです。小さいけれどエネルギッシュで逞しいのです。
雑食性ながら こってり派
例えばメジロは、同じ雑食性であるものの、とびきりの花の蜜好き。
二回りほども大きくて野盗を連想させるほどの、あのヒヨドリも、見かけによらず、ジュースや野菜が大好きです。
それに比べるとシジュウカラは、ぐっとコッテリしたもの・・・虫やラード、ヒマワリの種子などが大好きなのです。
こうしたことが、シジュウカラ、メジロ、ヒヨドリが、街中近くの環境を棲み分けるのを成功させているのでしょう。
早春の花桃に付いた虫を食べるシジュウカラ
動画があります。
薄いピンクの花をたわわに付けた花桃の枝を「ツッピン ツッピン」と子育を宣言しながら、せわしなく渡るシジュウカラ。
ちょっと見では、花から花へと蜜を吸っているようですが、動画に撮ってみると・・・けっこう乱暴に花びらなどを弾き飛ばしている場面があるものの、お目当ては花や蜜ではなく、桃の木に涌いた虫なのです。
春 アブラムシも カイガラムシも全開
冬のあいだ、樹皮の下や花芽の陰で縮みこんでいた虫・・・アブラムシやカイガラムシたちが、梅やコブシや桃の花が咲くころに一斉に活気を取り戻してジューシー(?)になるのでしょう。
先に、「コブシの花を食べるヒヨドリ」という動画画像を挙げました。同じコブシの木を訪れているシジュウカラの様子を見てください。
目の前にある花弁の方はお呼びでないのです。はっきりと分かります。ヒヨドリとは違って、シジュウカラは花の芽元や梢の先、樹皮をほじくっている様子がよく分かります。
虫好きはシジュウカラ。ジュースや野菜好きのヒヨドリ、メジロ。
同じく雑食性とされてはいますが、さまざまに棲み分けるために編み出された工夫が行き着いたところに違いありません。
小鳥たちは、生命が欲するものだけを、欲するだけ欲します。その清冽さが魅力のひとつだと思います。
長い間たずさわってきた少年矯正の仕事を退官し、また、かなりの時が経ちました。夕焼けを眺めるたびに、あと何度見られるだろうと思うこの頃。
身近な生き物たちとヒトへの想いと観察を綴りたいと思います。
先月、私の住む札幌大通公園でキタコブシの花が咲き始めたころ、かしましく鳴く鳥の声を聴きました。その鳥を目で確かめることは出来ませんでしたが、声を動画に撮り家に帰って調べてみるとシジュウカラという名前の鳥でした。
先生の投稿を拝見し、なるほど、、と納得しました。
辛夷の木についた虫を食していたのですね。
コロナウィルスが出てきてから、皮肉なことに、空気が澄み渡り、鳥達が生き生きとして飛びまわっていることを感じます。
汚れた地球に対しての警鐘にしては、痛すぎますが、人類はこのような危機を乗り越えて今日まで生きながらえてきたのですよね。
先生のおっしゃるように、必ず乗り越えられますよね。
乗り越えた先には、地球に対して優しい姿がたくさんあって欲しいです。
札幌大通公園といえば、雪祭り。
私も一度、訪れたことがあります。
沢山の雪像のほかに、冬枯れてはいたものの、立派な並木が印象的でした。
整然と並んでいましたから森とは言えないのでしょうが、あれだけ多ければ、野鳥も棲めるのですね。
まったく、コロナの災禍から、ヒトが学ばなければならないことが沢山あると思うのです。
第二次世界大戦で7000万人という犠牲を出しながらも、その後も戦争は無くなりませんでしたから、この度びもどうなることやら・・・と言っているだけではダメなんですよね。
私自身が、すこーし、利口になって動かなければ・・・。
こんばんは。
たくさんのお礼を申し上げたいのですが、ぴったりの言葉が見当たりません。
本当に感謝しています。
ありがとうございます。では足りませぬ。
コロナから学ぶべきこと。
たくさんあります。
これから人類はどこに行くのでしょうか。
いろいろなことを考えさせられる大きな出来事です。
せめて自分は、在りたい自分になれるように日々精進しようと決意してるところであります。
ここの場所の記事ではないのですが、チョウゲンボウに関する記事で。
臨場感ある写真、素晴らしいです。
私は植物と鳥が好きで、その姿や声に癒されています。
チョウゲンボウはフクロウカフェで見たことがあり。
その愛らしい姿に似つかわしくない鋭さに魅了されました。
名前の由来を初めて知りました。
面白いですね。ありがとうございます。
くれぐれもご自愛くださいませ。
北海道も、これから落ち着くのでしょう。
もう少しです。
チョウゲンボウは、ヒラヒラという感じで、とても上手にホバリングするのが印象的です。
インコの仲間だと聞くと、なるほど似たところが・・・と思われます。
シジュウカラの美しい動画、ますます素晴らしいブログですね。
「シジュウカラ」は いただいた二つの巣箱をかけて毎年来訪を待った鳥でした。
また、一回だけ参加した野鳥観察会で鳴き声を「ツツピー ツツピー」と教わった鳥でもありました。
ところが最近、私の花友達が「この鳴き声を聞くと心臓の鼓動が乱れ、ドキドキと高くなったり速くなったりする」というのです。ホトトギスの声には癒されると。
そこで Google検索すると「シジュウカラは、異なる意味を持つ鳴き声(単語)を文法に従って組み合わせ、文章をつくることが知られるヒト以外で唯一の動物です。」という論文が見つかり驚きました。
京都大学 研究成果
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research/research_results/2017/170728_1.html
「 鈴木俊貴 生態学研究センター研究員らの研究グループは、鳥類のシジュウカラが文法のルールを当てはめることで、初めて聞いた文章(鳴き声の組み合わせ)であっても正しく理解できることを明らかにしました。」
ここの二つの動画の鳴き声が全く異なって聞こえます。翻訳していただきたいですね。
興味深い研究を紹介していただきました。シジュウカラは、初めて聞く文章(合成した鳴き声の組み合わせの順序)を理解して行動するということでした。面白いです。
餌を運んできたシジュウカラは、ヒトが見ているのに気付くと、離れたところに止まって「ピーツピ」と鋭く鳴きます。続いて「ジジジジ」というのは、巣を守っているメスか、孵ったヒナに向って「静かに!」と伝えているものだとばかり思っていました。巣の中に居るメスやヒナは危険が分からないはずだという、勝手な先入観からのことでした。向後、気を付けて見ます。
で、詳しい内容を知ろうとしますと、英文は私には理解届かず、といって日本語訳はおそらく自動翻訳か何かであるらしく、「おっぱい」「柳」「小説」といった語が出て来てチンプンカンプンです。残念です。
さて、お申し越しの件。動画の鳴き声が全く違うのは、コブシ編で聞こえるのはヒヨドリのかしましい声です。前の方に、遠くでさえずっている「ツッピンツッピン」というシジュウカラのタカナキが小さく聞こえますが・・・。
京都大学は、面白いですね。