スズメはカラスとならんで、それこそ神話の時代からヒトの生活の脇で繁殖することを選んできました。両方とも、民話や神話によく取り込まれております。ことにスズメは、ヒトの居なくなった集落からは姿を消すとさえ言われています。警戒心を強く保ちながらも、ヒトという猛獣を利用するとは、いい度胸をしています。例によって挨拶してもらいます。
俺らの命運は あんたら次第だよ よろしくな
スズメといえば、私には強烈な思い出があります。小学校5年生の夏休みに、ようやく兄たちを通りすぎて私のところに順番が回って来ていた「講談全集・猿飛佐助」というのを読んでいると、屋根に並んではしゃいでいるスズメの一団がいつになく気に障りました。読めない字が多くてイライラしていたのでしょう。 “永らうべきか 滅ぶべきか そこが問題だ 「スズメ」” の続きを読む
長い間たずさわってきた少年矯正の仕事を退官し、また、かなりの時が経ちました。夕焼けを眺めるたびに、あと何度見られるだろうと思うこの頃。
身近な生き物たちとヒトへの想いと観察を綴りたいと思います。