「ホオジロの声聞けば山里ぞ恋しけれ」とは、誰であるかは忘れてしまいましたが、何世代か前の高名な詩人が望郷の気持ちを詠った詩の一節と記憶しています。詩人はホオジロの声を都会で聞いて心を揺さぶられたわけですから、ホウジロは山里にも都会にもいるというわけで、ヒトとホウジロとの微妙な距離感というようなものが、この一節だけからもうかがわれます。挨拶してもらいましょう。
わたしたちホウジロです なかよし夫婦です
ホホジロは、姿かたちはスズメに良く似ています。スズメを全体に細くきゃしゃにして、首から上の黒と白の振り分け具合をはっきりさせた感じです。挨拶してもらった夫婦では、顔のあたりの色付けがはっきりしている方がオスです。スズメのように集団を作っているのも見たことがありません。 “心に共鳴する不思議なサエズリ 「ホオジロ」” の続きを読む
長い間たずさわってきた少年矯正の仕事を退官し、また、かなりの時が経ちました。夕焼けを眺めるたびに、あと何度見られるだろうと思うこの頃。
身近な生き物たちとヒトへの想いと観察を綴りたいと思います。