空飛ぶ子ネズミのように見えながら・・・ 「セッカ」

長めの尾を入れても12㎝といいますから、スズメよりも一回り小さな小鳥です。小さな体が、淡い褐色の下地に黒褐色のまだら模様という地味な装いをしているので、ススキの茎に止まって朝風に羽根が逆立っている様子などは、いよいよ心細く見えます。

よくとおる澄んだ声で「ヒッ ヒッ ヒッ」と鳴きながら上昇し、「ジャ ジャ ジャ」とすこし濁った声で下降します。小刻みに羽根を動かしていますが、その割に、空気をつかんで飛翔するという感じではなく、おおぎょうに言うと、溺れているという印象を受けるほどです。 “空飛ぶ子ネズミのように見えながら・・・ 「セッカ」” の続きを読む