〇〇〇社製、腕時計、100メーター・ウオーターレジスト、クオーツ、Y101・6040型、ナンバー345443号。
求めたのは四十数年前である。〇〇〇社というのも、クオーツというのも、当時は耳新しいものだった。
社名〇〇〇は「白」を意味し、クオーツというのは純粋な石英の結晶体、つまり「水晶」のことであるぐらいは分かった。さらに説明を聞いてみると、発振させると大変に安定した振動が得られるという水晶の特性を応用したものだという。白、水晶、発振、などという語は互いに相乗しあって、「正確」という響きを強める効果を私に及ぼしたものだろう。 “フラップ・ダック鎮魂” の続きを読む
長い間たずさわってきた少年矯正の仕事を退官し、また、かなりの時が経ちました。夕焼けを眺めるたびに、あと何度見られるだろうと思うこの頃。
身近な生き物たちとヒトへの想いと観察を綴りたいと思います。