ミサゴ 大きすぎた獲物にてこずる

 

「ミサゴ」はトビほどの体格をした猛禽類ですが、白さが映えるせいか翼が大きく見え、とりわけ、羽ばたきがしなやかに見えます。
「野鳥」のカテゴリーの中で、少し前に紹介しました。

ホバリングの華麗さ 長い待ち時間

水中の魚を襲うタイミングを計るための停止飛行(ホバリング)の華麗ぶりが有名ですが、その一方で、これという枝に止まったまま一時間も二時間も獲物を待ち続けるという辛抱強さを見せることがあります。
対岸からの撮影のために、光学ズームを超えて電子ズームに入っていて、あまり鮮明な画像を得られてはいません。ここに写っているミサゴは、なんだかふくれっ面をしているように見えます。

おなじ猛禽類のノスリも、小動物を捕らえる際にホバリングを使えるというところと、枝の一点でじっとチャンスを待ち続けるという習性とがミサゴに似ており、そうしたせいか、ミサゴとノスリがあまり離れないところに止まっていることがあります。互いに無視し合うようにひっそりと・・・おなじ樹にたたずんでいることさえあります。

近くも近く、ミサゴの後ろに、ノスリに特有のカーキーなベスト風の胸の模様が見えます。

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大きな白い翼 しなやかな羽ばたき    「ミサゴ」


鮨の始まりになったという伝承

トビほどの大きさをした猛禽類の一つに「ミサゴ」という種類があります。別名を「ウオタカ」と呼ばれることがあるように、魚を獲物にしています。
魚を捕らえるために水の中に突っ込むときの「ビシャ!」という音が変わって「ミサゴ」呼ばれるようになったという説があります。
こんな伝承があります。

・・・漁師が、ミサゴが食べ残して隠した魚を見付け、ご飯に乗せて食べたところ、微妙に発酵していて大層に美味しかった。これが鮨の始まり・・・。

生鮮のものをネタにしている「握り寿司」ではなく、少し発酵(?)させた「ばってら鮨」や「松前鮨」などのヒントとなったのかも知れません。
それで、全国の寿司屋さんを調べると、「みさごずし」という看板が一番多いのだそうです。

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