職人

 ガラス屋に電話を入れた。おばあちゃんが、あやまって、テレビ台のガラスの片方を割ってしまったからである。
さいわい厚さのちょうど良い、いくらか大き目のガラス板を地下に入れてあった。まえに食器戸棚かなにかに使われていたものらしい。

 「日の出ガラス店ですか。そちらでガラスを切ってくれますか。テレビ台のガラスです」 “職人” の続きを読む