何十年か前のこと、私は「知的障害」を有する少年たちが集団で生活している施設に関与したことがあります。彼らの表出には、和太鼓のリズムのように心に響くものがあるように思うのです。いつまでたっても新鮮です。
こうわをきいて
よくわかりました
りかいしました
えいずはおっかないとおもいました
ひととつきあっていかなくてはいけないとおもいました
こんどんむはまじめにつかってください
さんこうになりました
かんせんはだいじょうぶとおもいます
かんせんしないのにしたいとおもいます
しにたくありませんでした
べんきょうになりました
まもってゆきたいとおもいます
むずかしくはなかったとおもいます
ようじんしたいとおもいます
げんきなすがたでいたいとおもいます
ぬけものはしません
ながいきしたいとおもいます
よけていきたいとおもいます
長い間たずさわってきた少年矯正の仕事を退官し、また、かなりの時が経ちました。夕焼けを眺めるたびに、あと何度見られるだろうと思うこの頃。
身近な生き物たちとヒトへの想いと観察を綴りたいと思います。