ハチドリのような蛾 「ホシホウジャク」

ホウジャク(蜂雀)」については一括して、カテゴリー「身近な生き物たち」の中で記事にしたことがあります。ホバリングしながら花に蜜を吸う蛾の一種です。
ホウジャクには「ホシホウジャク」「ヒメクロホウジャク」「ホシヒメホウジャク」などの種類があります。かなりマニヤックにならないと区別することはできないだろうと思われますが・・・。

いっそうハチドリのように見える 「ホシホウジャク」

何回かお目にかかったことはありますが、その度に、後翅の黒い部分の大きさと形から、「おそらくホシホウジャクだろう」と見当をつけた生き物が朝食を摂っているところです。
長いストローで蜜を吸い上げながら、上昇、下降、横滑り、ホップ・ステップ・ジャンプと、花から花へと華麗に舞うのですから、「ハチドリを見た」という騒ぎになるのも無理はありません。

1/2000secで切り取って なんとか固定

長い吻 折れてしまったら?

というと、ハタハタ~ベタリという感じですが、ホウジャクが含まれる「スズメガ科」の面々は比較的小さくて細長い翅を備えていて、高速で飛び、静止して翅をたたんだ時には、デルタ翼の戦闘機のように見えることがあります。
これだけ活動するのですから、常に燃料の補給を要するのでしょう。で、が折れたら、ちぎれたら、どうなるの?
たちまちエネルギー切れとなって・・・・・・トカゲの尻尾とちがって、は絶対に必要な器官ですから。ヒトのように、経鼻腔栄養や経静脈栄養、まして胃瘻設置、腎透析などはありません。
万事休す! 一巻の終わり!
いさぎよいのです。

投稿者: ロウボウ

長い間たずさわってきた少年矯正の仕事を退官し、また、かなりの時が経ちました。夕焼けを眺めるたびに、あと何度見られるだろうと思うこの頃。 身近な生き物たちとヒトへの想いと観察を綴りたいと思います。

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