「アオサギ」は大型であるだけに、普段あまり活発で軽快な印象を受けません。けれど、アユの遡上の時期などには、その目付きからして精悍さを増すようです。
集中そしてゲット
アユは、ところどころに生じる激流をものとせずに上流へ上流へと遡上しますが、きらめいてちらつく、その魚影を捕えようとアオサギが全身で集中する様子には、なるほど鳥類が直結する祖先は恐竜なのだなと納得させられるものがあります。
激流をものとせず・・・時には足をとられて
急流を越えようとしているアユをものにするには、自分も飛沫の中に入らなければなりません。水の流れがはげしいので、獲物をゲットした瞬間にバランスを崩してしまうこともあります。そうしたなかでも2匹を1度にくわえ込むとは、水疱をまじえてキラキラしている水の中を、どうやって見通しているのでしょう。さすがの根性と能力です。
長い間たずさわってきた少年矯正の仕事を退官し、また、かなりの時が経ちました。夕焼けを眺めるたびに、あと何度見られるだろうと思うこの頃。
身近な生き物たちとヒトへの想いと観察を綴りたいと思います。