令和元年(2019)10月12日。想定を絶する甚大な被害。雨型台風19号がもたらしたもの・・・。
それに前後した多摩川中流の河川敷の様子を並べてみると、自然の拍動の大きさが今さらながら身に迫ります。
洪水の前(2019年10月5日前後)
多摩川中流の右岸堤防からの上流方向と下流方向 平時の静かな流れ
一面のアレチウリ
この春からいきなり、河川敷はアレチウリに席捲されました。まるで雪崩を見るように、ススキ、アシ、ヨモギ、イタドリ、ノバラなどなどの上に被さって窒息させ、一面を一色一種に変えていったのです。
繁茂力が大きいために樹木の敵とされるクズと出会うと、両者のせめぎ合いがなされますが、勝ち目はアレチウリの方にあるようでした。
長い間たずさわってきた少年矯正の仕事を退官し、また、かなりの時が経ちました。夕焼けを眺めるたびに、あと何度見られるだろうと思うこの頃。
身近な生き物たちとヒトへの想いと観察を綴りたいと思います。