神戸連続児童殺傷事件 ⅩⅢ 何が台無しにしてしまったか

 

目次
Ⅰ 事件から21年後の報道
Ⅱ 何が台無しにしてしまったか
  1 SOSを見落としたこと
  2 審判決定書全文を開示したこと
3   検事調書を開示したこと
4 マスメディアが過熱しすぎたこと
5 手記出版前後の危機と錯覚
Ⅲ まとめ

Ⅰ 事件から21年後の報道

 平成30(2018)年5月下旬、事件後21年。当時11歳で命を奪われた男児の父親である土岐守氏が、新聞とNHKの取材に応じていた。氏の談話を要約すると次のようである。 “神戸連続児童殺傷事件 ⅩⅢ 何が台無しにしてしまったか” の続きを読む